現代の中国若者は大”恋愛”が希望!結婚よりも求めるモノとは!?
若者ができる特権ともいえる”第恋愛”ですが、あなたは経験しましたか。現代日本では、恋愛をする相手と将来を共に生きたいと考えた際に結婚を考えます。また、日本女性の中には周りの友人たちが結婚・出産をしたことに影響を受けたり、体のことを考えては結婚および出産を焦っている人たちもいます。しかし、中国の若者たちは日本人の考える恋愛とは全く異なる恋愛観を持っているのです。この記事では、現代中国の若者の恋愛観および結婚観についてご紹介しています。実際に中国の方にインタビューした項目もありますので、ぜひ中国の若者の恋愛観を知るためにご利用ください。
中国若者は”古き良き”の考えよりも”今”を大切にする
現代中国の若者たちは、結婚することに対して良い思いを抱いていません。そのため、今目の前にある”恋愛”を楽しむことを目的としている方が多いのです。
では、どうして中国の若者たちは恋愛は楽しむのに結婚を否定するのでしょうか。その理由に中国は古来から現代に続くまで「結婚をするには、男性は車や家などの物を所有しているのが条件」があるといわれています。昔の話を現代に続くまで信じていないだろう…と思われるのですが、現代中国では風習として”古来から続く結婚する条件”が今でも当たり前とされています。
つまり、中国の若者たちは心から愛する人と結婚をして家庭を築きたいと心のどこかで願ってはいるのですが、実際に結婚をしようとしても世間的な”目”が気になってしまい結婚に踏み切ることができないのです。その愛する人と結婚するために車や家を所有としようとしても、学生が仕事やアルバイトをするのは一般的ではない中国であるためにその条件を満たすことができません。
だからこそ、未来に何か大切なものを待つのではなく”今この瞬間”を楽しむことに対して意識を燃やしているのが中国の若者でもあります。
この中国の若者たちの考えは、現代の親への頼り方にも変化を出しています。数年前までは何かあるごとに親に援助(お金を出してもらう)を受けることによって、やりたいことをやったり、さまざまなことにチャレンジするのが中国の若者たちでした。
しかし、今現在の中国の若者というのは、自分の力でお金を稼ぎ、そのお金で好きなことをするのが当たり前としているんです。現代中国においても、親のスネをかじって家や車を所有して好きな人と結婚を現実のものにする方もいます。
しかし、多くの若者たちが「自分でモノを所有できないのであれば無理に親に頼ることはない。今のこの瞬間を好きな人と楽しもう」という考えをもっているんです。
それに現代の若者たちがまじめに働いて車や家を所有できるまでには、あと20年以上は必要になります。つまり、好きな人と結婚するには20年も先のことになってしまう…ということなんですね。それでは、一回燃え上がった恋心も冷めてしまいます。
必見!現代の中国の若者の恋愛観まとめ
現代中国の若者たちは、日本人のような恋愛観を持っていない…いわゆる”独身になりたい”方たちが多いということをおおまかにお伝えしました。
つまり、結婚するための恋愛なのではなく、今この時代およびこの瞬間を一緒に分かち合い、一緒に幸せを感じられる相手としての恋愛なのです。中国の若者たちがどうして結婚を否定するのかについて少し理由をお伝えしましたが、それらだけでは現代の中国の若者たちがどのような恋愛観を持っているのかをご理解いただけなかったでしょう。
そのため、ここでは現代中国の若者の恋愛観および結婚観についてお伝えいたします!ココを読むだけで、現代の中国若者たちがどのような恋愛を求めているのかが分かります。
結婚はあまりしたくない
中国の若者たちは「結婚はあまりしたくない」と考えています。これは、すでにこれまでに何度もお伝えしていますがほとんどの中国の若者たちが結婚をのぞんではいないのです。その理由として、若者男女ともに”結婚に対するメリットがない”ということになります。では、どのようなデメリットを若者たちは感じているのかというと…以下のようなものがあります。
<男性の場合>
・家や車を持つことにお金がかかるだけではなく、結婚をするとさらに生活費など家族を養うためにお金がかかってしまう=「結婚は高額な買い物であり支払いがいつまでも続くもの」と捉えている
・子供好きな男性も場合には、中国の政策である”一人っ子政策”によって子だくさんの子供を作れない&教育できないこと
・しかし、教育をするにしても教育第一である中国の風潮により学業費用がかかってしまうことが予想できるため
<女性の場合>
・すでに手に職を持ち安定した生活をしている女性たちが多いため、結婚をすることによって収入や自分の時間が減ってしまうことへの懸念
・自分の時間が減ってしまうことによって独身時代に築いてきた生活の質や仕事における地位があやぶまれる
・家庭はもっても仕事は続ける(仕事を続ける女性が大半)ので女性の負担が増える可能性が高いこと
男性にしても女性にしても結婚をしてメリットとなるのが「好きな人と家族になれること」「好きな人と子供を育てることができること」だけとなります。その点を重視する若者も多数いますが、やはり大半の中国の若者たちは「結婚をするよりもしないほうが自分の人生の質を高めることができる」と信じています。
日本女性と違って中国女性は結婚&出産に焦ってない
中国の若者たち…特に女性たちは、結婚や出産に対する焦る気持ちを感じていません。結婚などで手に入れる幸せよりも自分自身の実力でどこまでお金が稼げるのか、人としてどれくらい成長することができるのかという点が重大だと感じています。つまり、日本の若者女性たちが感じているような”結婚すれば幸せ”とか”出産して子供を育てることが幸せ”という概念や考え方がそもそもないということになります。中国の若者女性たちは、日本女性よりももっと大きな視野で世界や自分の人生というものをとらえているんです。
そうはいっても、高齢になるまでずっと独身でいようと考えている女性は少ないです。若者と呼ばれる20代~30代前半までは結婚はせずに恋愛だけでいい、でも30代半ばを過ぎたあたりから結婚できればいいと考えている方が多いのです。そのために中国の若者女性たちは、30代半ばまでには思い描いている夢や目標、仕事上での立場を達成する必要があると考えています。
中国の若者女性たちは、恋愛をしてファッションを楽しんだり”年頃の女性がたしなむこと”は一通り経験します。しかし、その過程の中で結婚や出産に焦るあまり婚活をするのではなく、自分という名の人生を深いものにするために日々スキルアップに焦っています。
結婚よりも今夢中になれる恋愛が素敵
これまでにもお伝えしましたが、中国の若者たちは結婚をすることに対して否定的な意見を持っている方がとても多いです。そのため、自然と”今の恋愛”に集中するようになっています。だからこそ、街中などの公の場所であっても、周りの視線を気にすることなくいちゃつくカップルであふれているのが中国の現状です。日本では、学生といえば恋愛をしながら学業やスポーツもたしなむ…という風潮がありますね。しかし、中国ではそもそも学生であっても恋愛をしてはいけないといった暗黙のルールがあります。中国は幼いころから学ぶことが基本であり、恋愛よりも学ぶことに集中しているからなんです。そのため、大学生という恋愛市場に出やすい年齢になってもなお、恋愛よりも学業に重きを置いている若者がほとんどなのです。また、中国の大学ではすべての学生が寮に入らなければいけないのですが、恋愛関係が生まれやすいように思われる状況であっても”恋愛がしにくい環境”が整っています。男性と女性ではそれぞれ寮が別々であり、さらに寮ごとに門限などのルールが定められているので恋愛したくてもできません。中国という国家において”学生は学ぶための時間である”という概念が強いことを示しています。
また、そのような状況においてでも恋愛を積極的にする若者もいるのですが、社会的にも学校側からもあまりよく見られないことになります。要するに恋愛することは生活面において何もメリットがないということになります。そのため、結婚に結びつくような深い恋愛よりも今この瞬間を楽しみつつ精神的な成長ができる即席的な恋愛に夢中になる若者が多いというわけなんです。
そもそも恋愛したくても恋愛禁止
これまでにお伝えした内容では「中国の若者はそもそも恋愛をしたい気持ちがない」と判断してはいませんか。しかし、実際はそうではありません。実は中国では暗黙のルールとして”恋愛禁止”とされているのです。そのため、中国の若者たちは「恋愛したい(恋愛を体験してみたい)けれど周りの目が気になってできない」という気持ちを抱いています。つまり、恋愛したいと考えている人々はとても多いのです。それでも中国国民がみな潜在的に感じている”昔からの伝統を受け継ぐべきだという考えが根付いているため、なかなか若者たちが感じている本当の気持ちに従うことができません。だからこそ、現代的な中国の若者の中には「親や親族からの支援を受けないでも自分でなんでもできる大人」になることを目的としている人々が誕生してきています。見る人によっては独立国家のように感じてしまう中国のなかでも、そうやって新しいものに気づいてその発想を広める若者たちが増えていくことでしょう。そして昔ながらに暗黙に伝え続けられている”恋愛禁止”にも近づいていくように感じます。
筆者の友人の話
筆者は生粋の日本人ですが、10年以上の仲になる中国出身の友人がいます。彼女との出会いは、高校入学初日であり片言の日本語を話す彼女の口から「世界に通用する女性になりたい」という言葉をきいたときに驚いた気持ちは今でも忘れられません。当時、彼女にどうして日本にきたのかという質問を興味本位でした際に(今思えばとても失礼だったと反省)「日本が好きだから。日本語を学びたいから」と言っていました。普通の女子校であり、なにかに特化したという学校ではなかったために”なぜなんだろう”という疑問が解決されることはありませんでした。高校在学中では、彼女とは良くも悪くも学業において競い合うことが多く、気づけば仲良しの友達になっていたんです。仲良くなった後に「実は中国に彼氏がいる。でも私が彼氏ができたことで成績が下がったことに対して父親が激怒し、その彼氏と引き離すために日本に私を留学させた」というのです。いやいや、まさかそんなドラマチックなことがあるのかと今でも思うのですが、実際に夏休みなどには中国に帰省したときに彼に会ったときの写真などを見せてもらいました。その彼氏とは大恋愛であったことを話してはいたのですが、今では別の男性とお付き合いしているようです。
彼女のお話からみると…中国ではやはり”恋愛に対してあまり良い考えを持っている親が少ない”ということになります。特に女性の親御さんほど、筆者の友人のように過保護になりすぎる親(筆者の偏見ですが)が多いと友人が話してくれました。
中国若者が本当に今求めるものを予想する
今回は、中国若者の現代的な恋愛観についてお伝えしました。総まとめすると…
・中国の若者たちは結婚につながるような恋愛をしたい
・しかし、実際は恋愛禁止が暗黙の国家ルールとなっているので恋愛できない
・そのため、恋愛をしてもそこまで熱中できず他のことに没頭することになる
・その結果、女性も自分自身で自分を養えるぐらいの給料のもらえる仕事についている
・そのこともあり”結婚よりも単発で終わる恋愛”の需要が高い
・恋愛よりも結婚することのほうがデメリットが高いと感じる若者が多い
ということでした。
今は恋愛禁止ということもあって、積極的に恋愛ができない若者ではありますが中国の民主化が進むことがあれば、中国若者たちでも気軽に”結婚につながるような恋愛”を体験していくのではないかと予想します。もう少し周りの目や”世間体”を気にしなくていいような、真の意味の自由さを手にれることができれば…の話ではありますが。
現代では、親のスネに頼らずに生きていこうとする中国の若者が多く登場しています。彼らを筆頭として中国全体の考え方や価値観も変わってくことによって、中国若者たちの恋愛観も今後必ず明るいものとなっていくでしょう。
まとめ
中国の若者たちの恋愛観についてご紹介しました。あなたの考えていた”中国の恋愛観”とは、少し違った現状を見ることができたのではないでしょうか。日本でも”男は外で働き女は家を守る”といった少し古い考えがまだまだ現代に根付いているように、中国の恋愛観に対する考えがすぐに変えられるとは限りません。しかし、中国の若者たちが真の自由について声をあげることがあれば、時代とともに恋愛観が変わってきます。今後も中国の恋愛観について注目していきます。