【最新】中国 流行語 20選
流行語は日本のみならず中国にも存在しています。
近年はSNSの発達により、様々な言葉が入れ替わり立ち替わりネット上を騒がせるようになりました。
今回はそんなネット上を賑わせている中国のスラングを中心に、厳選した20の流行語についてご紹介します。
① awsl=啊,我死了(a, wǒ sǐ le)
日本語にすると、「あぁ、オレは死んだ」という意味です。
「我」は自分を指す一人称なので、もちろん「オレ」以外の一人称でもOK。
自分が視聴している動画の内容があまりにもかわいすぎて楽しすぎて、悶絶してしまいそうな気持ちを表しているんだとか。
② gkd=搞快点(gǎo kuài diǎn)
「早くやって」と相手を急かしたり、「待ちきれない」といったような意味で使います。
たとえば、自分の好きなアイドルのアルバムが出ることになったけど発売まで待ちきれない、とかですかね。
若者の間でもよく使われているようです。
③ nsdd=你说得对(nǐ shuō dé duì)
日本語で「あなたの言う通り」という意味。
文字通り、相手の言うことに対しての同意を表しています。
この言葉自体は日常会話の中でもよく使われますが、ネット上では4文字のアルファベットだけで表現されているので、一見するとなんだかよくわからないですよね(^^;
④ ssfd=瑟瑟发抖(sèsèfādǒu)
「ぶるぶる震える」という意味。
恐ろしいことや怖いものに対して使います。
日本の若者言葉にすると「ガクブル」といったところでしょうか。
⑤ u1s1=有一说一(yǒuyīshuōyī)
日本語では「ありのままに言うと」という意味。
言いたいことがあるときなどの反論として使われることが多いようですね。
他にも、「uysy」や「yysy」といった表現もあるそうです。
⑥ xswl=笑死我了(xiào sǐ wǒ le)
直訳すると「笑いすぎて死にそう」。
日本の若者言葉にするならば「超ウケる」ですかね。
中国語で笑っていることを表す「哈哈哈哈」という言葉と一緒に使われることが多いです。
⑦ yyds=永远的神(yǒng yuǎn de shén)
そのまま訳すと「永遠の神」。
これだけだとなんだかわかりませんが、相手に対する最大級の賛辞を意味する言葉として使われています。
日本でも「神ってる」といった若者言葉がありますね。
⑧ zqsg=真情实感(zhēn qíng shí gǎn)
「心から」「本気で」といったような意味を持つ言葉。
日本の若者言葉でいうなら「ガチ○○」といったところでしょうか。
漢字で見ると難しそうな言葉ですが、中国では10代の子でも普通に使っているとのこと(ただし、アルファベット4文字で)。
⑨ +U=加油(jiā yóu)
「加油」は日本語で「頑張れ」の意味があります。
「+U」という表現は、油(yóu)の発音をアルファベットの「U」に置き換え、これに「油を加える」の意味で「+」を付けて短縮表現としたことがその由来なんだとか。
ネット表現って、こうして見てみるとなんだか奥深いですよね。
⑩ 爱豆(ài dòu)
日本語の「アイドル」がそのまま中国語に音訳されたもの。
意味は日本語とまったく同じで、「アイドル」です。
漢字を見る限りアイドルとは程遠い気がしますが、日本にも「当て字」が存在していますから、それと同じようなものと思っていいでしょう。
⑪ 卡哇伊 (kǎ wa yī)
この単語の中国語での発音を敢えてカタカナで書くなら「カーワイー」でしょうか。
「おや?」と思った方は大正解、実は日本語の「かわいい」がそのまま中国語に音訳されたものです。
萌えキャラに対してもよく使われているんだとか。
⑫ 酷(kù)
この単語は「かっこいい」という意味です。
英語の「Cool」と発音が似ていることから、「かっこいい」を表す言葉として若者の間で浸透したそう。
日本語では「残酷な」「酷い」というような使い方をするので、漢字だけ見て意味を判断すると驚いてしまうかもしれません。
⑬ 明明病(míng míng bìng)
「病」とあるので何かの病気かと思ってしまいますが、病気ではありません。
日本語にするなら「わかっているけどやめられない」「わかっていてもついついやってしまう」といったところでしょうか。
夜中のラーメンやお菓子、食べてはいけないとわかっていてもついつい食べてしまいますよね。
⑭ 破防了(pò fáng le)
もともとはネットゲームの世界で使われていた言葉で、相手の攻撃によってこちらの防御が突破されてしまうことを意味していました。
ここから意味が転じ、現在では心理的な防御を突破された状況を指す言葉として浸透しています。
悲しみや苦しみだけではなく、感動したといったような前向きな意味でも使われているんだとか。
⑮ 躺平(tǎng píng)
日本でも一時期話題になった、中国の「寝そべり現象」のこと。
言葉が持つ本来の意味はそのまま「休むこと、寝そべること」ですが、現在は「無為」や「怠惰」といった意味を表しています。
中国でも日本のようなブラック企業が問題になっており、この言葉は若者たちの労働に対する考え方の表れといえるのではないでしょうか。
⑯ 网红(wǎng hóng)
「网」は「インターネット」、「红」は「熱い」「人気がある」といった意味。
意味をつなげると「インターネット上で人気のある」商品や人物のことを指します。
いわゆる「バズる」という言葉ですね。
⑰ 小鲜肉(xiǎo xiān ròu)
美形で細身で純粋で筋肉質の若いイケメンを意味します。
もともとは、自分の好きな男性アイドルへの愛称として女性たちが使っていた言葉。
顔立ちがいい若者、という意味が一般的なようです。
⑱ 元宇宙(yuán yǔ zhòu)
「メタバース」の中国語表現。
そもそもメタバースとは、コンピューターやコンピューターネットワークの中に構築された3次元の仮想空間やサービスのことで、「メタ(超)」と「ユニバース(宇宙)」を組み合わせた造語です。
メタバースには現実世界の自分自身と仮想世界とをつなぐ役割があり、SFやファンタジーのような世界を現実のものとして体験できる日がもうすぐそこまで来ているかもしれません。
⑲ 中二(zhōng èr)
日本で「中二病」を意味する言葉で、漢字も意味もそのままで中国に伝わりました。
「中二病」は日本でもよく聞く言葉ですよね。
簡単に説明すると、中学2年生の思春期の頃に見られるような夢見がちな言動の総称のことです。
⑳ 666(liù liù liù)
「イイネ!」を意味する言葉で、ゲームの世界では「すごい!」「うまい!」という意味でも使われています。
ちなみに、「666」という表現はキリスト教の世界では不吉な意味があるそう。
ウッカリ多用にはくれぐれもご注意を。
まとめ
最新の中国の流行語事情について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
アルファベットや数字だけで表現される言葉があるなんて驚きですよね!
数字に関していえば、ひと昔前は日本もポケベルなんてものが流行りましたから、ポケベル世代の方は数字だけのコミュニケーションが懐かしく感じるかもしれません。
もう一つ驚いたのは、日本語がそのまま中国語として定着している言葉があること。
「爱豆」「卡哇伊」は漢字だけだとわかりにくいですが、「中二」はもうまんま日本語ですよね。
しかもこの3つは日本のオタク文化に由来するもの。
それが中国にもしっかり浸透しているんだなと思うと、改めて日本のオタク文化のすごさを感じました。